二次的な衝突に対応するシステム
ヒュンダイは1月21日、衝突事故にマルチに対応できるエアバッグシステムを発表。衝突後ほかの接触など、二次衝撃に対応するもので、商品化に向けた開発が進められている。
新しい視点で開発されたエアバッグ
事故を起こしたとき、木や電柱、ほかの車両との接触など、二次的な衝撃を受ける可能性がある。現在のエアバッグシステムは、初期の衝撃にのみ焦点が当てられており、衝突の後に起こりうる反動は考慮されていない。
同社の「マルチコリジョンエアバッグシステム」は、2回目の衝突時にエアバッグを効果的に展開できるシステムだ。
始めの衝突から乗員の位置を検知
最初の衝突で乗っている人の、車内での位置を検出。乗員が危険な位置に追い込まれたとき、最初に作動したエアバッグが効果的でないと瞬時に判断する。
エアバッグが作動するために必要な衝突強度を再調整、二次衝撃が起こる瞬間に迅速に反応する仕組みで、乗員にさらなる安全性を提供する。
米国の国立高速道路交通安全局(NHTSA)の統計によると、2000年から2012年までの北米地域での自動車事故は56,000件。そのうち約30%は車線を越えた車による衝突、急ブレーキによる玉突き事故、電柱や木への衝突など二次的な事故を起こしている。
同社はさらなる衝突例を分析し、エアバッグの開発を進めるとしている。
(画像はプレスリリースより)

ヒュンダイのプレスリリース
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