ボルグワーナー、完全統合駆動モジュール「iDM」を発表

ボルグワーナーは24日、同社が開発したパワーエレクトロニクスを搭載した完全統合駆動モジュール「iDM」について発表した。

「iDM」の製品ファミリーは3つの異なるバージョン「iDM XS」、「iDM S」、「iDM M」があり、アーキテクチャと用途に応じて乗用車と小型商用車のフロントまたはリアアクスルに簡単に統合できる。そして、純粋な電気自動車と並んで、モーターが前輪駆動車のリアアクスルにあるP4ハイブリッド車にも適している。

このソリューションは、高効率のパワーエレクトロニクスと高度トランスミッションシステム、および同社の効率的な巻線固定子ソリューションを特徴とする業界最先端の駆動モーター技術を統合して、スケーラブルでコンパクトなパッケージを形成している。

ボルグワーナー、パワードライブシステムズの社長兼ゼネラルマネージャーであるStefan Demmerle博士は、次のように説明した。

特別に開発された統合パワーエレクトロニクスであるiDM最新コンポーネントは、小型パッケージ、複雑さの軽減、および最小の損失を実現し、さらに、車両のダイナミクスとエネルギー管理を高度に制御するためのオプションを備えた完全なソフトウェア機能を提供する。

ソフトウェアアーキテクチャは、現在の市場の要求を満たし、AUTOSARのような一般的なプラットフォームへの適応が容易であると同時に、ASIL Dのような安全面を実現することを可能にしている。

そして、現代の自動車システム内で増加するデータ交換を処理するために、ボルグワーナーの最先端パワーエレクトロニクスをCANまたはCAN FDバスと共に使用することもできる。

一般に、iDMの主な利点は、そのスケーラブルでモジュール式のアーキテクチャ、および利用可能な幅広いギア比と電気モーターのサイズなどがあり、顧客の要求に柔軟に対応できるようになっている。

250から450ボルトまでの直流（VDC）で動作するiDMは、90kWから160kW、2,500Nmから3,800Nmの卓越したトルクと電力密度を提供している。先進のトランスミッション技術はスムーズで静かな動作を提供し、特許取得済みの巻線固定子モーター技術は、優れた騒音・振動・ハーシュネス特性を備えた高い性能を持つ。

iDMモジュールで使用されているすべてのコンポーネントは、ボルグワーナーの実証済み技術によるポートフォリオの一部であり、スタンドアロンソリューションとしても利用可能である。

ボルグワーナーは、イノベーションを推進し、グローバルOEMの主要パートナーとしての地位を拡大し続けている。

（画像はプレスリリースより）




BorgWarner Press Releases
https://www.borgwarner.com/