顧客から好意的な感想
デーナは、スウェーデンのアリエプローグと、アメリカのミシガン州アッパー半島で行われたウィンターテストにおいて、世界の自動車メーカーに対し、先進のドライブラインソリューションを紹介した。
テストでは、同社のトルクベクタリング全輪駆動システム「AdvanTEK」、電気駆動ギアボックス「Spicer Electrified」、集中タイヤ膨張システム「Spicer OpTiMa」、全輪駆動ディスコネクト技術「Spicer SmartConnect」などの高度な性能を展示している。
OEM製品メーカーは、雪や氷、荒れ地を走行するとともに、テスト会場の過酷な条件下において、デーナの技術を体験し、それぞれの技術は、顧客の期待を越える非常に好意的な感想を受けた。
Dana Light Vehicle Drivelineの社長であるBob Pyle氏は、次のように説明している。
「デーナは、業界で認められているドライブラインエンジニアリングの専門知識を活用し、オンロードとオフロードにおける最も困難な状況に対応できる伝統的な電化車両プラットフォームのためのプラットフォームを開発します。ウィンターテストは、顧客が、非常にダイナミックな環境で、我が社の技術の能力を個人的に体験するための効果的な方法です。」(プレスリリースより引用)
困難な路面でも高い性能を発揮
デーナのトルクベクタリング全輪駆動システムは、超効率的な「AdvanTEK 3システム」と、それぞれの車輪に1,700 Nmまでのトルク容量を供給できるツインクラッチ・メカトロニクス・デバイスを組み合わせている。
ウィンターテストの時に、この革新的なソリューションは、荒れたハンドリングコースでも良い走行をする能力と、雪面での改善されたモビリティと俊敏性を提供する能力によって注目された。
デーナの拡大する電化製品ポートフォリオの一部である電気駆動ギアボックス「Spicer Electrified」は、クラス最高の振動・騒音・乗り心地の特性と信頼性を提供する。多目的および軽商用車向けに設計されたこのモジュールは、最大トルク容量4,400Nmを有効にしている。デーナは、バッテリ式電気シャトルバスでこの技術を示した。
また、集中タイヤ膨張システム「Spicer OpTiMa」の技術では、ドライバーが、車両が走行している路面に基づいて調整を行うことにより、タイヤ圧を制御することができる。オンロードからオフロードへ、あるいは舗装された道路から凍った小道へ進む車両に特に有利となるこのシステムは、2分で、40ポンド/平方インチから10ポンド/平方インチに収縮させることができる。
ウィンターテストは、本来は、防衛車両や職業用車両に開発された技術である集中タイヤ膨張システム技術について、デーナが軽自動車に初めて統合して開発したものである。
全輪駆動への切り替えで排出量を削減
テストイベントでは、自動車メーカーが、性能を向上させて安全性と車両の制御を維持しながら、排出量を削減することを実現した、全輪駆動ディスコネクト技術「Spicer SmartConnect」も展示された。
このシステムは、可能な場合にはフロント車輪駆動となり、路面状況によって車輪のスリップを検知した場合、シームレスに全輪駆動に移行するようにドライブトレインを構成することによって、燃料を節約するように作動する。
(画像はプレスリリースより)

Dana Press Releases
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