急速に成長する中国市場の需要に対応
HELLAは4月27日、中国市場におけるプレゼンスの拡大を継続することを目指し、BAIC自動車グループの一員であるBHAP社と電子部品に関する新しい合弁事業を開始する契約を締結したことを発表した。
合弁会社の名称は「HELLA BHAP Electronics」で、正式な設立は2019年後半に予定されている。また、HELLAはすでに2014年以来BHAPとの照明システムの合弁事業を行っている。
HELLAのCEOであるRolf Breidenbach博士は、次のように述べた。
「中国は、世界で最も急速に成長している市場の1つです。自律走行、デジタル化、電化など自動車市場のトレンドにおいて、我々は、電子部品の需要増加が継続することを期待しています。我々は、BHAPという信頼できるパートナーを持ち、最適な方法で需要に応えることができ、これまで協力してきた人たちとともに、最大の信頼を得ています。」(プレスリリースより引用)
また、BHAP会長のCai Suping氏は、契約調印式において次のように強調した。
「この新しい合弁事業は、洗練された電子部品の分野におけるHELLAの技術的専門性とBAICグループの市場アクセス性を統合することから利益を得ています。エレクトロニクスの分野でHELLAとBHAPが協力することは、我が社の戦略にとって重要な部分であり、我々は、国際化をさらに強化し、グローバルな自動車サプライヤーになるために生産と開発能力を向上させます。」(プレスリリースより引用)
電子部品から運転支援関連部品まで拡張
新しいHELLA BHAP Electronicsは、HELLAがBHAPと設立した2番目の合弁会社であり、HELLAが中国においてエレクトロニクス部品を取り扱う最初の事業体となる。また、2つのパートナーが均等に所有権を持つ。
生産工場は、現在新しいエレクトロニクス工場が建設されている鎮江市に置かれ、当初7,000平方メートルの面積を持ち、200人以上の従業員を雇用する予定。
そして、BAICグループの顧客に向けた様々な電子制御ユニットである第1製品グループとなり、2020年初頭に量産を開始する予定となっている。製品ポートフォリオはエネルギー管理と運転支援に関係する部品を含むように拡張される見通しである。
現在、HELLAは、アジア太平洋地域で6,000人以上のスタッフを雇用している。2016-2017年度において、HELLAは、10億ユーロ以上の売上高を達成し、中国市場は最も重要な市場となっている。
(画像はHELLAより)

HELLA Press Releases
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