少ない部品でデザインを制限しない
HELLAは、自動車メーカーのAudiと協力して、新しいAudi A8のリアコンビネーションランプにOLED(有機発光ダイオード)技術を統合したことを発表した。
ヘッドライトとリアコンビネーションランプの導入は、夜間においてだけではなく、自動車メーカーにとっての重要な特色となる。
Audiは、主要な車両のために、リアコンビネーションランプのエリア照明を変更した。幅1ミリ未満の4つの直立OLEDは各ユニットに付帯している。それらは、4つの個別に制御可能なセグメントに分割されており、2つは角度テールライト用、2つは高級セダンのストップライト用となっている。
OLEDは、キャリア材全体に分布させることができる有機半導体層からなっている。2つの電極は、層を均等に照らしている。均質な外観のために、この技術は、リフレクター・照明ガイド・追加の光学レンズを必要としない。
HELLA、照明技術開発のヘッドであるMichael Kleinkes氏は、「OLEDによって、さらに新しいデザインの可能性が実現する。」と説明した。
個別の制御で様々な状況に対応
新しいアウディA8のリアコンビネーションランプは3つのパーツで構成されており、車両の後ろ部分全体に広がっている。全部で8つのOLEDは個別に制御可能な4つのセグメントに細分化されており、『家に帰る』や『家を出る』など異なるシナリオを可能にする。
2つの上部セグメントは、さらにストップライトをサポートする。また、下部のセグメントはテールライトを補完し、これはOLEDを用いてLEDを用いて照明ストリップとして実現される。
LED光源とOLED光源を組み合わせることで、車両の独自の外観が作り出される。
長年にわたるOLED技術の研究開発
2005年以来、HELLAはOLED技術を研究しており、結果的に自動車メーカーのために調整し、例えば温度の耐久性、長い耐用年数など様々な要件に対応している。
リアコンビネーションランプにOLED技術を統合するために、開発者は、新しい接続技術を開発した。この目的のために、彼らは、一方ではOLEDの安全な固定を保証しながらデザインを制限しないことを保証する特別な接着システムを使用している。
すべての研究開発作業は、その後の量産における直接的な要因となっている。HELLAは、リップシュタットの地で、先進の自動組み立てラインを設置し、高い再現性基準を充足している。
(画像はプレスリリースより)

HELLA Press releases
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