長年にわたりジープのドライブラインに採用
デーナは、AdvanTEK技術を使用した新しいアクスル「Dana 44 AdvanTEKアクスル」を、ジープ・ラングラーJLに供給したことを発表した。
頑丈なパフォーマンスを示すジープは、75年以上にわたり、オリジナルのドライブラインのサプライヤーとしてデーナを採用している。
そして、デーナは、ジープ・ラングラーJLに向けた、アフターマーケットのデーナアクスルとSpicerドライブトレイン部品の新しい製品ラインを導入した。アップグレードしたドライブトレインの製品ラインは、フロントとリア用アクスルの「Ultimate Dana 60」と、「Spicerパフォーマンス」鉄製差動装置カバー、クロモリ鋼アクスルシャフト、ベアリングキット、ギヤ比を拡張したギヤなどがある。
デーナは、6月7日から10日までペンシルベニア州バトラーで開催されていたバンタム・ジープ・ヘリテージ・フェスティバルで新しい製品を展示した。このフェスティバルでは、バンタム・ジープ協会によって開催されるジープ初期のバンタムバージョンをトリビュートしたイベントである。
高い出力密度と燃費削減、軽量化を実現
デーナのアクスルに組み込まれたAdvanTEK技術は、同様の製品より、高い出力密度と燃費を実現し、軽量で高強度の素材と、高性能のSpicer AdvanTEKギヤによりドライブラインの重量を削減している。
デーナ、軽車両エンジニアリング担当の副社長であるSeth Metzger氏は、次のように述べた。
「すべての新型ジープ・ラングラーは、高度なAdvanTEKアクスル技術が搭載されています。デーナの44TM AdvanTEKアクスルは、これまでにないほどのストック性能を提供し、ジープ愛好家が最も極端なオフロード条件を処理できるようにしています。」(プレスリリースより引用)
シープの車両コンセプトは、第二次世界大戦中に、運搬しやすい4×4汎用車両の設計に関するアメリカ軍の要請に対する解決策として生まれた。バンタムの汎用車両が、最終的にジープとなったデザインの元々のインスピレーションであり、その生産バージョンは、デーナのモデル25フロントアクスル、モデル27リアアクスル、Spicerプロペラシャフト、Dana 18トランスファケースで使用されたということは、広く知られている。
継続的な改善と革新において作り上げられたデーナとジープブランドとの関係は、自動車の歴史において、同じ車両で最長の供給関係であると考えられており、今後も強化されていく。
アップグレードされた様々な特徴
ジープ・ラングラーJL用のデーナ44「AdvanTEK」アクスルアッセンブリーは、標準のモデル44アクスルと比べて、より高いトルク容量を提供する。また、デーナ44アクスルに使用されているSpicerギヤは、リングギヤサイズが226ミリで、デーナ44「AdvanTEK」アクスルは、小さめの220ミリのリングギヤとなっている。
その他の特徴としては、大容量の上下ボールジョイントによるアッセンブリには、定格総軸荷重変更に向け調整可能なキャンバースラグが採用されていること、ハウジングは高強度鋼のチューブが使用され、チューブ径が拡大されたことなどが挙げられる。
さらに、電気式ロックディファレンシャル、燃費を向上させるアクスルディスコネクトシステムが採用されている。
(画像はDanaより)

Dana News Releases
http://dana.mediaroom.com/