排出ガスと粉塵汚染に関する厳しい規制に対応
ZF Friedrichshafen(以下、ZF)は、地域のゼロエミッション都市バスや低排出輸送トラックへの移行を可能な限り簡単でフレキシブルに行うため、商用車メーカーに電気ドライブソリューション技術とシステムを提供している。
厳しい排出ガス規制と粉塵汚染に関する公開議論は、乗用車メーカーだけでなく排出ガス削減を義務付けられている公共交通機関にもプレッシャーとなっている。このことから、バスメーカーは、システムインテグレーション、さらには開発に関するリソースに投資することとなった。
ZFは、大手のグローバルテクノロジー企業として、この移行期間にOEMへ専門知識を提供し、新しいプロトタイプバスが開発された。18メートルの連結バスには、4個のモーターが強力な推進力をもたらす、AVE130の電気ポータルアクスルが2台装備されている。
ZFは、より高度なインバータ・ドライブ制御・フルパワーエレクトロニクスを完全に統合したより包括的なパッケージで提供しており、これにより、最適なエネルギー効率とより広い範囲を保証している。そして、標準化された大量のコンポーネントのおかげで、利便性のあるメンテナンスがパッケージ全体を完成させている。
原則として、AVE130に必要な設置スペースは、従来のポータルアクスルのものとほぼ同じである。メーカーにとって、E-モビリティソリューション用の独自のシャーシプラットフォームを開発する必要がないため、これは大きなコスト削減を意味する。
AVE130は、バッテリ-・スーパーキャップ・燃料電池・架線など、ほとんどの従来の電源と組み合わせることが可能であり、シリアル・ハイブリッドやプラグイン・バージョンにも適している。これにより、電源を選択する際に、OEMや公共交通機関の管理者に柔軟性がもたらされる。
既存の車両プラットフォームに統合
AVE130に加えて、ZFは低床と高床バス用のシステムソリューションとして、新しい電動CeTraxセントラルドライブを提供している。
CeTraxはプラグアンドドライブ方式で構築されているため、シャーシ・アクスル・スタティック・ディファレンシャルを大幅に変更することなく、既存の車両プラットフォームに統合することができることから、ZFはプラットフォーム戦略の一環として、従来モデルから電動モデルに切り替える予定である。
最大出力300キロワット、最大トルク4,400ニュートンメートルで構成されたCeTraxは、非常に難しいバス用途に向けられており、優れた重量効率と優れた効率を提供している。システムパッケージの配送範囲は、ドライブ制御とインバータもカバーするため、メーカーは、性能・効率・サービス寿命に関して、最適に微調整されたトータルソリューションを持っている。
ZFがドライブシステムのホモロゲーションとテストも処理するため、OEMは時間とコストを節約できる。CeTraxは、バスでの使用とは別に、配送トラックの電化にも適している。
大型商用車のためのハイブリッド機能
エンジンとトランスミッションの間に配置された電動モーターを装備したTraxon Hybridは、大型商用車におけるハイブリッド機能を可能にする。
多くの用途のために特に魅力的な特徴の1つは、発電機モードで、ハイブリッドモジュールが、冷蔵輸送中などに、他のユニットに電力を供給することが可能なことである。
Traxon Hybridは、トラックに搭載されるだけでなく、ハイブリッドドライブが同じ利点を提供できる長距離バスにも最適である。
この革新的な製品とともに、ZFは、言及されたすべての利点によるシステムソリューションを提供する。
(画像はプレスリリースより)

ZF Friedrichshafen
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