より厳しい排出基準に対応
ボルグワーナーは、世界の自動車産業の発展に積極的に貢献する車両推進技術ソリューションを開発しており、効率と性能を追求する自動車メーカーの要求を充足する幅広い製品ポートフォリオについて、ホームページで紹介している。
ボルグワーナー社長兼最高経営責任者であるフレデリック・リサルデ氏は、は次のように述べた。
「モビリティが進化し続ける中、高効率の燃焼エンジン、様々なハイブリッドアーキテクチャ、純粋な電気推進システムなど、幅広いシステムが見られます。ボルグワーナーは、『eGearDrive』トランスミッション、電動モーター、P2ハイブリッドモジュール、『eBooster』電動コンプレッサーなどの専門技術により、クリーンでエネルギー効率の高い推進システムソリューションで業界をリードしています。」(プレスリリースより引用)
世界的なより厳しい排出基準では、ハイブリッド化のニーズが増加しており、ボルグワーナーの包括的なハイブリッドポートフォリオは、48ボルトのマイルドハイブリッドから高電圧プラグインハイブリッドまで、あらゆるタイプのハイブリッドと出力レベルをカバーしている。
ボルグワーナーの成長し続ける製品ラインは、燃焼自動車とHEVの高度な技術に加え、電動モーター、トランスミッション、パワーエレクトロニクスなどあらゆる電気推進分野をカバーし、ゼロエミッションの未来へ向けて世界中の自動車メーカーをサポートする。
低コストでCO2排出量を大幅に削減
『eGearDrive』トランスミッションは、コンパクトで軽量な設計と高効率のギアトレインにより、バッテリ駆動の駆動範囲を拡大することに貢献している。高いトルク容量を達成することに加えて、この技術は14,000rpmまでの高入力スピードを処理することができ、幅広い減速比を提供し、様々なエンジンサイズに対して最適な加速をもたらす。
また、汎用HVH410およびHVH250電動モーターは、最高300キロワットの電力と95%を超えるピーク効率で、業界をリードする電力密度とトルク密度を実現。そして、HVH410は、ハイブリッドおよび電気用途で最大2,000Nmのトルクを提供し、HVH250は最大425Nmのトルクを提供する。
次に、S-windワイヤー成形技術は、革新的な製造プロセスにより、最大350ボルトの高電圧電動モーターを大量生産することができる。ボルグワーナーはすでに12ボルトのオルタネーターを生産中で、2019年後半にオン軸P2ハイブリッド車向けの最初の300ボルトS-windモーターでこの技術を開始する予定。
ハイブリッド電気自動車用P2モジュールは、既存のドライブトレインに簡単に実装でき、純粋な電気駆動だけでなく、停止/始動、回生制動および補完的電気推進などのハイブリッド機能を提供する。さらに、他のハイブリッドアーキテクチャに比べて低コストでCO2排出量を大幅に削減している。
eBooster技術など高効率のソリューション
「eBooster」48ボルト電動コンプレッサーは、現在市場で車両に搭載されている。この技術は、最大5リットルの商用エンジンに利用され、最大13リットルまでのエンジンではより大きなモデルが開発中である。
ボルグワーナーターボチャージャーとマッチングしたeBooster技術は、低エンジンスピードでのブーストを改善し、大幅なターボラグを排除しながら、ターボチャージャーが引き継ぐまでオンデマンドでブーストを提供する。
この技術により、6気筒エンジンは、従来のV8エンジンと同じ性能とさらに高い燃費性能を提供し、燃焼およびハイブリッド車の燃費を3%から5%向上させる。
電動ドライブモジュール(eDM)は、「eGearDrive」トランスミッションとHVH250モーターを組み合わせて、バッテリ駆動およびP4ハイブリッド車に1次または2次推進力を提供する。電気モーターとトランスミッションの統合された設計は、コンパクトで設置が簡単な高効率のソリューションで、クラス最高のパワーを自動車メーカーに提供する。
その他には、排出ガスを大幅に削減する高速(HS)スタータモーターや内蔵ベルトオルタネータースタータ(iBAS)、高電圧キャビンヒーターなどの技術が開発されている。
(画像はプレスリリースより)

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