車内のデザイン設計の自由度にも貢献
自動車部品の大手サプライヤーであるZFは9月17日、同社の電動パワートレインが英国ロンドンの新型2階建てバス31台、米国の都市路線を運行するバス100台に搭載されたと発表した。
この電動パワートレインは、ZFが2012年に開発したAxTrax AVEと呼ばれる電気式ポータルアクスルで、電気駆動軸はハイブリッドや燃料電池と組み合わせることが可能となっており、バッテリーによる電力供給もできる。
ZFのAxTrax AVEはフラットなデザインが特徴で、これによりバスメーカーは、バスの車内デザイン設計の自由度が増すという。
大都市の排出規制に適合する電動システムを供給
英国の首都、ロンドンは大気汚染が年々問題化。そんな中、公共交通が電動化を進めることは、意義があるという。ロンドンの新型2階建てバスには、ゼロエミッションのパワフルで静かな電動パワートレインを搭載。ロンドンでは市内中心部のすべてのバスを、2037年までに電動化することを目指している。
また、ZFの電動パワートレインが搭載される米国向けのバスは、今後2020年までに順次100台が運行を開始する予定となっている。
ZFはシステムサプライヤーとして、適切なハードウェアとソフトウェアを提供することで、ドライブシステムのパフォーマンス、効率、サービス寿命を最適化しており、大都市の厳しい排出規制に適合する電動パワートレインシステムを供給していく方針である。
(画像はプレスリリースより)

ZF Friedrichshafen プレスリリース
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