自動車メーター用ソフトウェアの設計・開発
株式会社デンソーは、中国におけるメーター事業の競争力を強化するため、自動車向けソフトウェアの設計・開発を行う光庭と、合弁会社「電装光庭汽車電子有限公司」を設立することに合意した。
新会社は2018年12月に設立する予定で、資本金が1億元、出資比率は、デンソーが51%、光庭が49%となり、自動車メーター用ソフトウェアの設計・開発を行う。
光庭は、自動車メーカーやサプライヤー向けにメーターやカーナビゲーションシステムなどのカーエレクトロニクス製品のソフトウェア開発、また、位置情報ベースのスマートシティソリューションの研究と開発、高精度地図や自動運転技術の研究と開発を行っており、豊富な開発実績やノウハウを持つ。
また中国におけるデンソーの開発パートナーとして、メーター向けソフトウェアの共同開発を行ってきた。
今回、中国に新たに合弁会社を設立することで、光庭の持つノウハウや開発リソースを生かし、現地で求められるニーズに応じた次世代のデジタルメーターの製品化を加速させる。
中国の自動車市場でソフトウェア開発の競争が激化
近年、中国の自動車市場では、車両の商品力向上が求められており、先進的な運転席の開発が加速している。運転席では、センターディスプレイの大型化や、液晶や有機ELを使ったメーターのデジタル化が急速に進展することが期待される。
デジタルメーターの開発においては、従来の指針を使ったアナログメーターに比べて技術の進化が速く、開発に必要となるソフトウェアも増加する。
そのため、開発スピードの加速が求められるとともに、ソフトウェアメーカーなど新たな事業者の参入により開発競争が激化している。
こうした状況の中で、デンソーは、今後も、自動車の進化を支える情報マネジメントや人と協調し感動を与えるコックピットの開発に取り組み、交通事故のない社会の実現に貢献していく意向を示している。
(画像は株式会社デンソーより)

株式会社デンソー
https://www.denso.com/