ボルグワーナー、P2軸上ハイブリッドモジュールを中国のOEMメーカー2社に供給

ボルグワーナーは、ハイブリッド電気自動車に向けた、最先端の軸上P2ドライブモジュールと電気油圧制御ユニットを、中国の主要OEMメーカー2社へ供給したことを発表した。

ボルグワーナーは、高コスト効率で電力密度の高い電気モーター、最先端クラッチ制御技術、車両パワートレインにおけるモジュールの統合の効率性・機能性・パッケージングの最適化など、P2モジュールが提供する技術的優位性に基づいた大量生産プログラムのために、サプライヤーとして選択された。

この新しいビジネスが評価されたのは、同社のグローバルな研究開発センターと強力な中国のエンジニアリング能力の緊密な連携の結果である。

これにより、ボルグワーナーは、2023年までに18のP2ハイブリッドトランスミッションのコンテンツを持ち、様々なグローバルOEMに対して、複数の車両プラットフォーム向けのサービスを提供する。

ボルグワーナー社長兼CEOであるFrédéric Lissalde氏は、次のように述べた。

ボルグワーナーの軸上P2ドライブモジュールは、内燃機関とトランスミッションの間に電気モーターを直接設置することにより、既存の車両プラットフォームとの互換性によりコスト効率の高いハイブリッド化を実現した。

革新的なP2ソリューションは、システムを純粋な電気駆動のためにエンジンから切り離す切断クラッチを含む、3つのクラッチを統合する可能性を提供し、顧客が個々の燃費効率と性能目標の両方を達成できるようにする。

さらに、ボルグワーナーは、湿式クラッチを作動させるための電気油圧制御装置を供給し、顧客は個々の構成部品または完全なシステムを選択することが可能となった。

P2ドライブモジュールは、軸外構成でも使用できる。この設計により、電気モーターは主軸と平行に配置され、耐久性のあるチェーン技術の1つを介してシステムに接続され、最大のトルク伝達が保証される。

また、P2ドライブモジュールは、OEMが既存のアーキテクチャに空間を持っている場所に電動モーターを配置できる柔軟性も提供している。

同社の受賞歴のあるS-windワイヤフォーミングプロセスを使用してモーターを作成することで、P2ドライブモジュールは、非常にコンパクトなパッケージで高い出力とトルク密度を実現する。

さらに、ベルトを使用してシステムを取り付ける他の軸外P2ソリューションとは異なり、ボルグワーナーの軸外ドライブモジュールは、最高の耐久性を備えた静かなチェーンドライブ技術の1つを介してP2を接続することで最高性能を発揮する。

このソリューションは停止／始動、回生制動および補助電気推進を提供し、48ボルトおよび高電圧ハイブリッドシステムで利用可能である。

（画像はプレスリリースより）




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