機会学習型システムの共同開発
コンチネンタルは、「PRORETAリサーチ・プロジェクト」が第4過程に入ったと発表した。「PRORET」は3年半に亘るプロジェクトであり、ダルムシュタット工科大学(ドイツ)と先進運転支援システム(ADAS)の共同開発を進めている。
第4過程では、最適な機械学習型システムの開発が目的である。
機会学習型ADASによる安全性の向上
ダルムシュタット工科大学のヘルマン・ウィナー(Hermann Winner)教授は、機械学習型ADASのレーダーセンサーに機会学習型システムを活用することにより、運転手をはじめ、走行車、歩行者の安全を確保できると強調する。
従来品は、例えば、左折時には位置、速度、対向車との車間距離より道路状況における潜在的な危険性を予測する。しかしながら、予測は、実際の道路状況と大きく異なることが少ない。
一方、機械学習型ADASは、加速、ヨーレート、ブレーキ、横加速度より個々の運転スタイルを学習したうえで、複雑な交通状況における安全・危険を主観的に予測する。
予測精度は高く、個々の運転スタイルに基づき、運転手に対して、左折時、交差点進入時、交差点の左右における潜在的な危険性を警告し、回避させ、運転の安全性を向上させる。特に、視界不良や夜間の運転、高齢者ドライバーに有益であると考えられる。
(画像はプレスリリースより)

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