3次元の車室内観察システム
ZFは10月16日、3次元車室内観察システム(IOS)を開発し、2021年後半までには製品化される見込みであると発表した。
車室内センサーは前部・後部座席に座る搭乗者の状態を観察でき、適切な乗車に不可欠である。従来システムでは、強い衝撃を受けた際、座席に取り付けられたセンサーにてエアバッグ、シートベルトプリテンショナーが作動される。
3次元IOSでは、前部・後部座席に座る搭乗者の状態(サイズ・体格、姿勢、シートの位置・場所)をリアルタイムで特定・分類する。し、搭乗者の状態に基づき、エアバッグの大きさ、シートベルトプリテンショナーによる巻き取り程度を調整したうえで作動させる。
特に、リクライニングなどシートの位置・場所をリアルタイムにて把握することにより、安全性は高まる。
先進安全、自動運転機能の向上
3次元IOSでは、ハンドルを介して、車内システム利用状況の把握、自動運転システムの監視が可能になり、先進安全、自動運転機能を高める。
運転手に対して、リアルタイムの車室内・搭乗者の状況を伝えることにより、緊急事態の発生時に速やかに自動運転から手動に切り替え、適切な対応ができる。
また、センサーにより、自動で緊急事態に対応できる。例えば、幼児が車内取り残された場合、センサーが子供の存在を感知し、登録された番号・緊急サービスへ通知する、窓・ルーフを開けて車内の温度を下げる、警告音を鳴らす、ランプを点灯させるなど周囲に対して緊急を知らせる。
(画像はプレスリリースより)

ZF
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