防振・騒音低減技術の世界的プレゼンスを拡大
コンチネンタルは11月2日、ミシガン州ノバイに本社があるクーパースタンダードと、防振システム事業の購入に関して合意に達したことを発表した。
今回の買収により、コンチネンタルは、特に北米での防振・騒音低減技術のプレゼンスを拡大するとともに、世界の自動車顧客ポートフォリオを完全に補完する。
コンチネンタル役員会のメンバーであり、ContiTech部門の責任者であるHans-Jürgen Duensing氏は、次のように述べた。
「今回の買収は、振動制御事業とグローバルな自動車産業に対応する我が社の能力を強化するものである。軽量化により、燃料消費量の削減とCO2排出量の削減が可能になるため、将来のモビリティが向上する。また、車両の効率性を向上させ、電気自動車およびハイブリッド車の範囲を拡張することに貢献する。」(プレスリリースより引用)
そして、騒音と振動が削減されるとドライビングの快適性が向上し、さらには、運転者の安全性も強化されることとなる。
最先端の防振ソリューションを提供
クーパースタンダードは、北米で広範な防振システムの専門知識を持ち、車両の騒音・振動・ハーシュネス(NVH)を軽減するよう設計された最先端の防振ソリューションを、世界の自動車メーカーに提供している。
クーパースタンダードの防振システム事業は、カナダ、フランス、インド、アメリカの研究開発施設を含む5つの製造施設を運営し、約1,000人の従業員を雇用している。
組織統合後にコンチネンタルの防振制御事業部門の責任者となるKai Frühauf氏は、次のように述べた。
「クーパースタンダードは、材料と製品設計のノウハウ、予測コンポーネント分析、システムインテグレーション、車両テストの優れた専門知識を誇っている。我が社は、製品スペースと顧客基盤をお互いに補完し合い、軽量化やその他の防振製品の革新を推進していく。」(プレスリリースより引用)
さらに、Kai Frühauf氏は、「我々は、一緒に乗用車や軽トラックの将来の技術的な機会を利用することができる。同時に、完全な材料開発能力を備えた、アメリカにおける混合作業機能を追加する。」と説明した。
80年以上振動制御技術と騒音分離を研究
コンチネンタルは80年以上にわたり、振動制御技術と騒音分離に特化してきた。
同社は、自動車業界ならびにエネルギー経済・農業・鉄道・船舶など他の産業用途において、安全性および快適性を向上させるために、エンジンやトランスミッションおよびその他のコンポーネントに向けた、能動的および受動的な振動最適化実装部品および軽量システムを開発・製造している。
バイブレーション・コントロールは、ContiTech部門の一部である。ブラジル・中国・フランス・ドイツ・メキシコ・スロバキア、アメリカの11ヶ所に2,600人を超える従業員を擁し、生産拠点と、開発およびアプリケーションエンジニアリングセンターを運営している。
(画像はプレスリリースより)

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