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2025年05月30日(金)
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ボッシュ、社用車に再生可能なディーゼル燃料を導入しCO2排出量削減を推進

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ボッシュ、社用車に再生可能なディーゼル燃料を導入しCO2排出量削減を推進

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再生可能な合成燃料を充填ステーションに設置
ボッシュは12月10日、11月初めから、社用車に完全再生可能のディーゼル燃料を使用した車両を導入したことを報告した。

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「C.A.R.E. diesel」として知られているこの燃料は、副生成物や廃棄物から合成されたもので、供給するToolfuel社は、「C.A.R.E. diesel」が、全体でおよそ65%までCO2排出量を削減したと発表している。

ロバート・ボッシュのCEOであるVolkmar Denner氏は、次のように述べた。
「再生可能な合成燃料は、地球温暖化の抑止に大きく貢献することができる。既存の充填ステーションが継続的に稼動できるため、これらの燃料の使用は、車両やインフラストラクチャを変更するよりもはるかに早く生態的影響を提供する。再生可能な合成燃料は、乗用車およびトラック用のCO2輸送規制に考慮されるべきである。」(プレスリリースより引用)

C.A.R.E.ディーゼルはまだ大気汚染の防止に関するドイツの法律には含まれてはおらず、通常の充填ステーションでは現在入手できない。ボッシュは、完全に再生可能なディーゼルの試験で、広範囲に適用できるかどうか、またどのように適用できるかを示したいと考えている。

ボッシュは、再生可能な合成燃料の使用を推進しており、これまで、Shell社が承認した燃料であるR33ブルーディーゼルは、数週間にわたり、フォイエルバッハとシュヴィーバーディンゲン、ヒルデスハイムにあるボッシュ施設の充填ステーションにおいて、試用車両と相乗り車両で使用された。

この燃料には最大33%の再生可能エネルギーが含まれており、この3つの充填ステーションで定期的に補給するボッシュの車両1,000台以上におけるカーボンフットプリントは、20%以上削減されている。

さらに、ボッシュは、ドイツ全土におけるボッシュの充填ステーションで、社用車と内部輸送車のために再生可能な合成燃料が利用可能になることを目指すとともに、バッテリー駆動の電気自動車を、輸送会社に少しずつ組み込んでいる。

電気自動車とともにディーゼル車導入が必要
道路交通は、世界のCO2排出量の18%を占めているため、温室効果の要因となっているが、これまでの取り組みで、ドイツでは、新規登録された車両によるCO2排出量が、2007年から4分の1に減少した。

しかし、ヨーロッパにおける道路交通により輩出されるCO2が再び上昇している。この理由の1つは、新規登録車両の中で、ディーゼル車の占める割合が減少したことが挙げられる。

ディーゼル車両は、CO2排出量に関して、ガソリンモデルに比べて大きな利点があり、ガソリン・ディファレンシャルと比較して、カーボンフットプリントは平均で約15%低くなっている。

Volkmar Denner氏は、次のように説明した。
「温室効果ガスの排出をさらに削減するためには、エレクトロモビリティに加え、ディーゼルおよび再生可能合成燃料などのソリューションが必要である。再生可能な合成燃料がヨーロッパの乗用車で広く使用された場合、2050年までに、2016年に排出されたCO2量の3倍である2.8ギガトンのCO2を削減することができる。現在、ボッシュは、燃料ポンプやインジェクションノズルなどディーゼルエンジンの燃料搬送部品を厳格に試験しており、自動車メーカーは再生可能な合成燃料の使用を自由に承認することができる。」(プレスリリースより引用)

排出ガスの低減に向けた長年の研究開発
ボッシュは、未来のパワートレイン技術にオープンな考え方で取り組んでおり、実質的に排出ガスのない運転というビジョンに力を注いでいる。そして、内燃エンジンの改良を継続する一方で、エレクトロモビリティ市場のリーダーになることを目指している。

ボッシュは、長年の研究開発努力の結果、2018年4月に新しいディーゼル技術を発表した。これは、実際の交通状況下でも、ディーゼル車のNOx排出量を2020年に発効する規制の120ミリグラム/リミット以下に抑えることを実現している。

これらの結果は、大幅に変更されたエンジンおよび排出物設定を有する試験車両において達成されたものだが、車両に最先端の技術とコンポーネントも搭載され、最近市場に導入された。

先進的な燃料噴射技術と、新しく開発された空調システムとインテリジェントな温度管理を組み合わせることで、このような低い測定値が可能になった。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

Bosch Press Releases
https://www.bosch-presse.de/


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