ジョンソンコントロールズ、座席の軽量化目指す
ジョンソンコントロールズが、自動車座席の軽量化へ向けた取り組みを進めている。科学や産業領域の協力を得て進むこのプロジェクトは、座席におけるテイラードチューブ利用の可能性を探るものだ。
(画像はニュースリリースより)
テイラードチューブを応用 軽量化以外の利点も
テイラードチューブとは複数の鋼板を一体化し筒状にしたもので、すでに自動車の座席生産では広く普及している手法だ。
IHU-THTと名付けられた今回のプロジェクトで、ジョンソンコントロールズが採用した鋼板はスチールとアルミニウム。これに独自のデザインを組み合わせることで、同社によれば最大で20%の軽量化が可能となり、自動車の燃費改善への貢献が期待できるという。
またジョンソンコントロールズでは今回のプロジェクトについて、軽量化だけにとどまらないさらなる魅力を感じているようだ。まず、その背面が大きく空いたデザインにより、後部座席に座る乗員が足を置くためのスペースを確保することが可能だ。
これに加えて、今回の工法は座席の部品点数を少なくできることにもつながり、より早く効率的な座席生産を実現できる可能性を秘めているという。
課題を克服、プロジェクトはなおも進行中
このように多くの可能性をもった今回のプロジェクトだが、進行に当たっては乗り越えなくてはならない課題も立ちふさがっている。その一つがチューブ部分におけるスチールとアルミニウムの接合だ。
今回ジョンソンコントロールズが用いた特殊な接着技術においては、従来の方法では接着時の圧力に耐えられないため、素材どうしを一体化させることができない。
そこで研究チームでは、加工にレーザーブレードを用いることにより、強度を保ったままでの溶接を行うことに成功した。こうした困難によりプロジェクトの完了時期は当初の予定から約2年先延ばしになったものの、関係者によるたゆまぬ努力が今日も続けられている。

ジョンソンコントロールズ:News Releases
http://www.johnsoncontrols.com/content/us/en/news.html