オートマチックトランスミッション用製品が評価
シェフラーは、同社の統合トルクコンバーター(iTC)が、オートモーティブニュースによるPACE賞に選ばれたことを発表した。
PACE賞は、世界中の自動車部品サプライヤー27社から、33の革新的な製品技術がノミネートされている。
シェフラー自動車のCEOであるMatthias Zink氏は、同社の統合トルクコンバーターが今年のPACE賞に参加できたことを誇りに思うとし、次のようにコメントした。
「このような有名な自動車関連の賞で、オートマチックトランスミッション用の革新的な製品が評価されることは、ハイブリッド車や電気自動車へのトレンドが継続しているにも関わらず、内燃エンジンを基とするドライブトレインの最適化が、明日のモビリティを形づくるための重要なファクターであることを示しています。」(プレスリリースより引用)
シェフラーは、内燃エンジンとオートマチックトランスミッション間にインストールされたP2配置のハイブリッドドライブのために、トランスミッション側の電気モーターに非常にコンパクトなトルクコンバーターが接続したソリューションを開発した。
一方、ドライブトレインをハイブリッド化することにより、将来の法的要件を満たすことが可能になることもあり、北米市場における電化ドライブの大きな可能性についても認識している、とZink氏は言及している。
コンパクト化と効率の向上
シェフラーは、この統合トルクコンバーターで、高性能トルク伝達の革新的なソリューションを提供している。
統合トルクコンバーターの基本的な特徴は、コンバータータービンに統合されたロックアップクラッチである。設計の変更により、コンバーターは、より小さい車軸仕様外囲器で重量の大幅な削減を可能にした。
さらに、革新的な統合トルクコンバーターは、全体的なシステムのNVH(騒音・振動・ハーシュネス)、燃料効率、ドライブトレイン性能を向上させる複合減衰装置や補足ギアなど、トランスミッション内のさらなる強化を実現している。
PACE賞の優勝者は、2018年4月9日にデトロイトで発表されることとなっている。
(画像はプレスリリースより)

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