コンパクト設計で高い耐久性や効率性
デーナは、全輪駆動アクスル「Spicer AdvanTEK M180」を、フォルクスワーゲンのCrafter 4 Motion panel vanに供給することを発表した。
イギリスのバーミンガムにあるデーナの工場で製造されたアクスルは、コンパクトな設計で、卓越した信頼性と耐久性、快適性、効率性を提供し、Crafterによる長寿命と高燃費の都市走行における厳しい性能に対応する。
デーナの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJames Kamsickas氏は、次のように述べた。
「ディスコネクト全輪駆動技術によるSpicer AdvanTEKシリーズやSmartConnectなど、デーナの高度なドライブラインソリューションは、デーナがヨーロッパや世界中における技術リーダーである歴史の上に成り立っています。我が社の世界レベルのエンジニアとこれまでの10,000以上の特許を活用し、クラス最高の技術とオペレーションの卓越性によって、顧客満足度を飛躍的に向上させました。これらの努力は、過去3年間で、46%の税引き前収益増加と、飛躍的な収益成長に大きく貢献しています。」(プレスリリースより引用)
フォルクスワーゲンと緊密に協力
アクスルの主な特徴は、先進的な電子ロック式ディファレンシャルである。完全なシステム設計の一環として、丈夫な4ピニオンのリアロックディファレンシャルは、電子式位置センサを備えた電磁石が組み込まれており、改善されたトラクションと安定性のためにホイールを一緒にロックする。
デーナは、フォルクスワーゲンの厳しい機能安全要件を満たす、デフロック用途のソフトウェアを保証することを担当している。さらに便利となるように、ドライバーは、トラクションを向上させたい場合には、ボタンを押すだけで、システムをオン/オフすることができる。
デーナ、シニアバイスプレジデント兼CTOであるChristophe Dominiak氏は、同社のチームがフォルクスワーゲンと最初から最後まで緊密に協力し、全く新しいCrafter 4 Motionのための最良のソリューションを開発したと言及し、次のように語った。
「我々は、2017年世界ベスト1のバンである、この車両に関わったことを誇りに思います。フォルクスワーゲンCrafterの新しいアクスルは、効率的な全輪駆動インテグレーション技術におけるデーナのリーダーシップと、常に変化する市場ニーズに対応する必要なソリューションを提供するために顧客とパートナーシップを結ぶ能力の素晴らしい例です。」(プレスリリースより引用)
同社はまた、同じくバーミンガム工場で製造され、フォルクスワーゲンCrafterの後輪駆動バージョンに向けた「Spicer AdvanTEK M250」リアアクスルも発売した。このアクスルは、車両が完全にロードされている時でも、最適なトラクションと出力密度を提供しながら、より重いペイロードを処理するように設計されている。
(画像はプレスリリースより)

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