地元の研究団体や企業と連携
ボッシュは5日、シリコンバレーのサニーベールに、新しい研究技術センター(RTC)を開設したことを発表した。
RTCは、これまで、西に約15キロメートルのパロアルトにあったが、3,600万ユーロ(4,000万ドル)の投資によって、新しい施設が建設された。
施設は、約10,000平方メートルの広さで、最初は200人の従業員で稼動し、敷地はトータルで40%増加し、従業員を300人まで増やす予定となっている。
RTCの開所式において、ボッシュ北米の社長であるMike Mansuetti氏は、次のように語った。
「我々は、この地で20年近く操業しています。さらに、新しいオフィスによって、シリコンバレーでの現況を把握し続けることができます。これらは、地元の研究団体や企業との素晴らしい結び付きのおかげです。」(プレスリリースより引用)
また、ボッシュ、研究技術センターのヘッドであるHauke Schmidt氏は、次のように述べている。
「基礎的な研究から市場対応のソリューションまで、ボッシュの世界的な研究ネットワークとして、シリコンバレーの従業員は、センサー技術や接続された自律走行車などの革新的な製品とソリューションのための基盤を築いてきました。」(プレスリリースより引用)
自動運転やAIなど革新的分野の研究開発
サニーベールの従業員の約半数は、データマイニング・センサー・人工知能・自動運転などの分野におけるプロセスやソリューションを開発するための、基礎研究とエンジニアリングの業務を行っている。10年間リース契約された建物は、ボッシュが持つ9部門のエンジニアリング活動の本拠地である。
RTCには、ロバートボッシュベンチャーキャピタル社の事務所も含まれ、このベンチャーキャピタル部門は、世界中の革新的な新興企業に対して、開発のあらゆる段階から投資を行っている。
新しい拠点で、従業員は設計における役割を果たすこととなる。実験室や修理工場、事務所とは別に、この場所は、同社の科学的パートナーおよび経済的パートナーとともに、あるいはお互いの対話を通じて、アイデアを探求し進歩させるための十分な機会とともに創造的な考えを提供するアウトドアエリアや、コラボレーションや創造性のためのスペースを提供する。
アメリカとシリコンバレーで長年にわたる実績
ボッシュは、1906年からアメリカに進出し、現在はアメリカに18,000人の従業員を持ち、そのうちの2,000人は研究者とエンジニアである。
同社は、アメリカ市場において非常に高い見込みを持っていることから、投資を継続し、2013年から2017年まで、アメリカにおいて総額約13億ユーロの投資を行っている。これは、チャールストンとアンダーソンにおいて、モビリティ・ソリューション計画を拡張する業務も含んでいる。
シリコンバレーの研究技術センターは、同社にとって、ヨーロッパ以外で初となる研究拠点であり、1999年に3人の従業員で操業を開始した。
アメリカにおける研究開発活動の中で、ボッシュは、スタンフォード大学やカリフォルニア大学バークレー校など、有名なアメリカの大学との長期にわたるパートナーシップに頼っている。また、RTCは、ピッツバーグのカーネギーメロン大学の近くや、ボストンのマサチューセッツ工科大学の正面にも事務所を持っている。
(画像はプレスリリースより)

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