SiC搭載800Vインバーターの大量生産
9月11日、デルファイは、業界初となるSiC搭載800Vインバーターの大量生産を行うと発表した。SiC搭載の800Vインバーターは、高性能な次世代電気自動車およびハイブリッド車において、重要なコンポーネントとなる。
ドライブレンジの向上と充電時間の半減
SiC半導体素子を搭載した800Vインバーターは、電気システムの800Vまで引き上げる。最先端の400Vインバーターと比べ、電気自動車のドライビングレンジ(給油1回あたりの走行可能距離)は拡大し、電気自動車の充電時間は半減する。
なお、SiC半導体(シリコンカーバイド)は、シリコン(Si)と炭素(C)から成る化合物半導体材料であり、将来の電気自動車(EV)向け電子システムに活用することにより、速度や機能・性能は向上し、縮小化かつ軽量化する。
デルファイは高電圧インバーターを提供し、25年に亘る車両電動化の実績をもつ。800Vインバーターには、クリーが有する最先端のシリコンカーバイドMOSFET技術が使用されるが、先日、シリコンカーバイド(SiC)をデバイス技術に活用する目的として、半導体製品メーカーのクリーとパートナーシップ契約を締結した。
また、プレミアムグローバルOEMより、8年27億ドルの量産受注を獲得した。量産開始は2022年の見込みであり、最初は最大800Vの高性能車両向けに提供する。
(画像はプレスリリースより)

Delphi Technologies
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