グループPSA、ヒュンダイ自動車向けエレクトリックドライブ
10月9日、コンチネンタルは、「Vitesco Technologies(ヴィテスコ・テクノロジーズ)」がグループPSA、ヒュンダイ自動車と契約を調印し、多様な量産モデル向けに初となる完全統合型の電動アクスルドライブシステムを提供すると発表した。
新たなエレクトリックドライブシステムでは、電気モーターとパワーエレクトロニクスが水冷式となり、重量は80kgを下回る。トランスミッションと電動パーキングシステムは統合され、コネクター・ケーブル類は減り、省スペース化が可能になった。また、費用対効果も向上した。
なお、現在、中国・天津にあるヴィテスコ・テクノロジーズの拠点にて、新たなエレクトリックドライブシステムの生産を開始している。
バッテリー電気自動車に搭載
ヴィテスコ・テクノロジーズは、コンチネンタル・パワートレイン部門から切り分けられ、10月1日から新たな独立子会社として経営を開始した。大手OEM2社との契約調印は、あらゆる電動化向けにカスタマイズされたインテリジェントソリューションの先駆者として、ヴィテスコ・テクノロジーズの市場地位を強化する。
ヴィテスコ・テクノロジーズ最高経営責任者のアンドレアス・ヴォルフ(Andreas Wolf)氏は、今回の契約調印を非常に光栄であり、新たな統合型アクスルドライブおよびドライブユニットの電動化に関する豊富な業務経験より、ヴィテスコ・テクノロジーズがe-モビリティ先駆者である自動車メーカーのパートナーとして選ばれたとコメントする。
PSAグループは、完全統合型の電動アクスルドライブシステムを電動車両用プラットフォーム「e- CMP」に採用し、「Peugeot e-208」「Opel Corsa-e」などコンパクトバッテリー搭載の電気自動車モデルに搭載予定である。
また、ヒュンダイ自動車は、ヴィテスコ・テクノロジーズを合弁会社「Beijing Hyundai」を通じて中国におけるサプライヤーに選び、コンパクトSUV「Encino」やスポーツセダン「Lafesta」に搭載する。
合わせて、ヴィテスコ・テクノロジーズは、PSAグループとヒュンダイ自動車2社に対して、今後12カ月に発売予定のバッテリー電気自動車にドライブシステムを供給する。
(画像はプレスリリースより)

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