運転に集中するよう警告
運転者が運転から注意がそれた場合に警告を出すという、顔認証技術を利用したシステムを導入することをGM社が検討していると、フィナンシャルタイムズの記事は伝えている。
(画像はニュースリリースより)
オーストラリアのシーイング・マシーン社が自動車部品メーカーのタカタ社と協力して開発したこのシステムは、頭の動きと目がまばたきする回数を監視するためのカメラを使用している。運転者がハンドルに隠れて居眠りをしたり、携帯電話などを使用して道路から目を離したかどうかを、このカメラが「見て」、警告を出すというものだ。
シーイング・マシーン社は、工業用および自動車用の様々な用途のための技術を持っており、その技術は、動作のコントロールを可能にしたり、顔認証によって許可された人物しか車のエンジンをスタートできないというセキュリティシステムなどに使用されている。
このような技術を市場に出すのはGM社が最初となる可能性があるが、その技術に注目している自動車メーカーはGM社だけではない。
顔認証を利用したセキュリティ機能
フォード社は、今年の初めに、運転者の動作の要望を認識し、目と手の動きによって自分の車に伝えることをアシストするということに重点を置いたプロジェクト「Mobii」を発表した。また、侵入の疑いがある人物の写真と顔認証を撮影し、車の所有者のスマートフォンに送信する機能を持ったセキュリティ機能を提供している。
一方、ボルボ社は、目に見えない赤外線を使用して、運転者の認識や目の動きを追跡するという、運転者状態予測システムをテストしている。
これらのシステムで使用されるセンサー技術の多くは、容易に入手可能であるが、成功の鍵となるのは、情報を処理するソフトウェアだ。それらのデータを何に利用できるかについての可能性は無限といえる。
フランスの自動車メーカー、プジョー・シトロエン社と、スイスのスイス連邦工科大学ローザンヌ校の実験で、運転者が怒ったり動揺して、無謀な運転をする可能性が高いかどうかを判断するためのシステムを考案できるかについて検討した。研究者たちは、このシステムが有望であるとの認識を示しているが、人間が感情を表す方法の多様性は、ユニバーサルアルゴリズム(包括的手順)の開発にとって、依然として大きなハードルとなっている。
問題は個人情報の安全性
技術の問題はもちろんであるが、また別の問題がある。
今日多くの車は、GM社の車載テレマティクス「OnStar」のように、内蔵または、つながっている携帯電話のテレマティクスを通じてネットワークデータに接続されている。これにより、個人情報の安全性に関する問題が起こっているのだ。
2003年連邦裁判所は、米連邦捜査局(FBI)が一度、車の内部での会話を監視するために、このタイプのシステムを利用したこと、それにより、無線ネットワークを介して、多くの人が車載カメラにアクセスできた可能性があるということを明らかにした。
しかし、裁判所は、たとえ自動車メーカーがアクセスを許可したとしても、そのような行為は、運転者の知らないうちに、確認していないシステムの主な安全機能を無効にした、乗っ取りともいえるため、違法な行為である、との判決を下した。
フィナンシャルタイムズは、タカタ社が今後3~5年間で顔認識装置を50万台提供する契約をしていると伝えているが、GM社からは、導入計画についてのコメントは発表されていない。

FOX News
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