仮想現実による共同設計
ヒュンダイと起亜自動車は12月18日、新しいVR設計評価システムを発表した。20人が同時に画像を共有できるもので、車両開発プロセスの効率性が強化される。
センサーがそれぞれのユーザー位置と動きを追跡
両ブランドは、同システムに150億ウォン(約1,286万米ドル)を投じ、韓国の研究開発センターに導入。車両の設計者とエンジニアチームが、設計上における品質評価と開発の検証プロセスを、バーチャルデザインで同時に参加できるようにするものだ。
VRヘッドセットを装着すると、36個のモーショントラッキングセンサーが利用者の位置と動きを検出、追跡する。インテリアとエクステリアのデザイン要素、色、照明、素材、様々な条件の道路環境もシミュレーションできる。
高効率、高品質、低コストを実現
それにより開発プロセス時間を20%削減、年間開発コストを15%削減できると予測している。
ヒュンダイグループの研究開発部長であるBiermann氏は、時間やコストの削減だけでなく、仮想現実による設計の評価や開発をチームが同時に行えるため、車両の品質を向上させることにもつながると述べている。
同システムは、HDC-6 NEPTUNE、コンセプトクラス8大型トラックの設計評価で実際に使用されている。
さらにVR技術を進めることで、ヨーロッパ、アメリカ、中国、インドの各設計センター間の、リアルタイムでの仮想コラボレーションを可能にすることも視野に入れている。
(画像はプレスリリースより)

ヒュンダイのプレスリリース
https://www.hyundai.com/