ボッシュ、燃料電池市場に参入
ボッシュは4月29日、トラックや車両用のモバイル燃料電池の量産化計画について発表。燃料電池を大量生産に導くことで生産コストを抑えるというもので、製品化は2022年を予定しているという。
スウェーデンの燃料電池製造会社と提携
EUはトラックに対し、CO2の排出を2025年までに15%、2030年までに30%削減するよう要求している。
同社は、2030年までに全世界の電気自動車の20%がモバイル電池燃料電池となると予測し、需要を見込んでスウェーデンの燃料電池スタック製造会社・Powercell(パワーセル) Sweden ABと提携。高分子電解質型燃料電池の製造準備に取りかかっている。
パワーセルのスタックは最大出力125キロワットであり、すでにトラックや自動車のプロトタイプ用として提供している。
大量生産によるコスト削減を図る
現段階の課題はスタック技術のコストだ。スタックは燃料電池システムの総コストの3分の2近くを占めている。
そして水素は、1キログラム5ユーロを超えることがある。1キログラムの水素はディーゼルの約3リットルのエネルギー量に相当し、40トントラックが100キロメートル走行すると、7~8キログラムの水素が必要だ。
スタック技術を大量生産しコスト削減を実現できれば、その影響で水素のコストも下がる。
同社はこの技術開発に協力し、ボッシュの燃料電池部品ポートフォリオとして製造。販売は2022年頃を予定している。
(画像はプレスリリースより)

ボッシュのプレスリリース
https://www.bosch-presse.de/