高出力密度で動力性能を最大化
日立オートモティブシステムズ株式会社は、同社の電気自動車向けインバーターが、2019年3月にヨーロッパで販売開始された「Audi e-tron」に採用されたことを発表した。
「Audi e-tron」は、アウディ初の量産電気自動車で、2基の電気モーターと電動4輪駆動システムによって、優れた動力性能をドライバーに提供するフルサイズSUVである。
アウディが採用した日立オートモティブシステムズのインバーターは、電気自動車専用に開発、設計されたもので、高出力密度によって動力性能の最大化に貢献している。
具体的には、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)を内蔵した、小型高効率両面冷却パワーモジュールを搭載したことにより、インバーターとしては同社の従来製品と比較して約160%という高出力密度を実現している。
電動システムで環境保全に貢献
界的規模での環境規制の厳格化に伴い、ゼロ・エミッションビークル規制への対応など、電動化の進展が顕著となっている昨今、ハイブリッド自動車(HEV)に加え、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)、さらには電源を48Vとしたシステムなどが登場している。
日立オートモティブシステムズは、環境規制対応に欠かせない電動システムで、電動パワートレインの主要機器であるモーター、インバーターを開発してきた。
同社は、今後もモーターやインバーターなど、電動パワートレイン製品の強化を通じて、自動車メーカーによる電動車両のさらなる普及に寄与し、環境保全に貢献していく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)

日立オートモティブシステムズ株式会社 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2019/05/0517.html