リヨンのシンポジウムで研究車両を展示
コンチネンタルは5月21日、フランス・リヨンで開催された「第32回 EVシンポジウム(EVS32)」において、効率的なエネルギーを実現するエレクトロモビリティを公開したと発表している。
寒さで影響するバッテリー消費と走行距離
同社のEV開発は、熱管理と効率的な充電に焦点が当てられており、シンポジウムではこれらを解決する中型のEV研究用車両が初めて展示された。
寒い時期はエンジンを温めるためにバッテリーが消費され、走行距離に影響する。そこで、マルチポートクーラントフローコントロールバルブ(CFCV)、クーラントポンプ、Electro-Thermal(ETR)、そしてスマートヒーターが開発され、車両に搭載。
これらの部品は互いに協調し合っており、作動時に発生する熱とエネルギーを、場所や気候によって必要とするコンポーネントへ供給する仕組みを取っている。
例えばスマートヒーターは、寒中で車内、またはバッテリーを加熱するために活用することが可能だ。
発生する熱を利用して効率的なドライブを実現
発生する熱の流れを作り活用することで、結果的に電池エネルギーの消費を抑え、気温に左右されることなく、長い走行距離を維持することができる。
またパワートレインは、効率的な燃料電池システムを設計するためにAIが採用されており、エネルギー損失を3.5%減らすことに成功している。
(画像はプレスリリースより)

コンチネンタルのプレスリリース
https://www.continental-corporation.com/