燃料消費量の削減
6月6日、コンチネンタルは、次世代の「dynamic eHorizon(ダイナミック(動的)イーホライゾン)」により、燃料消費量が更に2%削減できる見込みであると発表した。
「ダイナミック eHorizon」では、クラウドにて、リアルタイムで更新されるデジタルマップを介して、より正確な交通情報が提供される。運転の安全性・効率性・快適さが格段に向上し、自動運転を展開するうえで重要な技術である。
費用かつ環境に配慮
2012年以降、トラックには、「static eHorizon(スタティック(静的)イーホライゾン)」が搭載され、ディーゼル1億リッター以上、二酸化炭素の約3億トンが削減された。
「スタティックeHorizon」は、燃費効率の向上、排ガスの削減を実現させる。ディーゼル車が大半を占めるトラック業界において、費用かつ環境に配慮した製品である。
地図開発メーカーHERE社のGPS信号情報による非常に正確な地形的ルートデータに基づき、前方の地形や交通状況をECU(エレクトロニックコントロールユニット)に送る。ECUsは交通情報に合わせて、自動的に運転スタイル、走行速度を適合させる。
次世代に向けて
現在、「スタティックeHorizon」は、約41万台の商用車に搭載されている。コンチネンタルは、ヨーロッパ、アジア、アメリカの大手を含むトラックメーカー10社に対して、「スタティックeHorizon」を提供している。
アメリカ市場は右肩上がりであり、特に、北米市場において、「スタティックeHorizon」は更なるシェア拡大が期待される。
「スタティックeHorizon」から提供される情報を活用することにより、他システム機能は最適化される。定速走行・車間距離制御装置(ACC)や予測伝送制御は、センサーに実装可能である。
今後、コンチネンタルは、次世代として「ダイナミック eHorizon」の開発を進めていく。
(画像はプレスリリースより)

Continental プレスリリース
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