自動車のカスタマイズ化や自動運転に対応
HELLAは、新しいアプローチ「Light Design」による、複雑な照明システムのための統合ソリューションについてホームページで紹介した。
同社の2つの事業部門、「Lighting」と「 Electronics」は、緊密に連携して、その製品技術を、フレキシブルなモジュラー製品システムに統合している。
ヘッドライトモジュールから電気制御ユニットやセンサーまで、すべてのコンポーネントは、モジュール方式で組み立てることができる。
「Light Design」の下で提供されるものは、ニーズが増加する自動車のカスタマイズ化や自動運転など、自動車市場のトレンドに焦点を置いている。自動車メーカーは、複雑な照明システムを簡単に構成して、統合コストを削減できるという利点を得る。
車両実装前に照明機能のテストや調整が可能
自動車業界のイノベーションサイクルはますます短くなっているが、照明システムは常により複雑になっている。したがって、多くの自動車メーカーは、簡単に統合でき、個々の要求を満たすように適応される完全なシステムを求めている。
HELLAは、照明とエレクトロニクスシステムにおける幅広いシステム能力のおかげで、これらの要件を満たすことができ、さらに、個々の部品間のインターフェイスを特定すること、および運転者のための最適な照明の開発をサポートしている。
自動車メーカーは、モジュラー製品を購入する時、用途によって、先進照明シミュレーションアーキテクチャ(ALiSiA)または、グラフィカルアニメーション解釈プログラム(GAIN)というソフトウェアツールにアクセスすることができる。
「ALiSiA」を使用すると、パスコン上の新しいフロントライト機能の動的動作をテストしたり、個々の調整を行ったりできる。ソフトウェアは、完全システムが車両に実装される前であっても、全体の光出力における個々の部品の直接的な影響を感じて、正しく体験することが可能である。また、他のメーカーの製品も、変更パッケージを介して簡単に統合できる。
開発時間とコストを節約
また、「GAIN」ソフトウェアによって、自動車メーカーは、ヘッドランプ、ラジエーターグリルの照明、リア複合ランプと内装照明、自動運転機能用アニメーションのためのライトアップに向けた個々の動きを通して、ワイパー方向指示器などの機能をはじめとして、照明アニメーションを自分たちで簡単にデザインすることが可能となる。
このようにして設計されたアニメーションは、ボタンを押すだけで組み込み製品に転送でき、これにより開発時間とコストの両方を節約することが可能となる。
(画像はプレスリリースより)

HELLA Press Releases
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