増加する農業機械用コンポーネントの需要
コンチネンタルは、ドイツ、ハノーファーにあるヴァレンヴァルト工場において、農業分野の能力を拡大し、新しい生産ラインと試験装置を設置した。
同社は、農業産業を将来の主要産業の1つと考えており、農業用途の駆動コンポーネント用の新しいシステムに250万ユーロ以上を投資している。これにより、生産量を増加させるとともに、ベルトの用途範囲を拡大して、競争力を高める。
コンチネンタル、パワートランスミッションベルト&コンポーネンツ事業部門の責任者であるClaudia Holtkemper氏は、次のように説明した。
「農業なしには未来はありえない。したがって、この投資は、我が社の将来に関する意志を示す明確なシグナルであり、成長の道における重要なステップである。世界人口の継続的な伸長は、収穫物の需要が世界的に増加していることを意味し、それとともに、ハイテク機器や農業機械のための革新的なコンポーネントとシステムの需要も増加している。我々は、顧客に、革新的な製品とサービス、さらに、この分野での効率性を高めるために個別に調整されたソリューションを提供している。」(プレスリリースより引用)
厳しい条件に対応する高性能ベルトを製造
新しい生産ラインは、すでに試運転されている。コンチネンタルが製造しているベルトには、予測的で予防的なメンテナンスを可能とする不可欠なセンサを備えた新しいスマートタイプを含む可変速度ベルトがある。
これらのベルトは、コンバイン収穫機などの農業機械における高性能ベルトとして使用される。汚れ、ほこり、湿度、熱、寒さなどの極端な条件下でも、信頼性の高いトランスミッションを提供する。
新しい製品ラインの設置により、ベルトは、これまでの幅よりも10インチ広い、最大40インチの幅で製造することが可能となる。この新しい特徴のおかげで、現在パワートランスミッションベルトは、多くの農業用途におけるチェーンドライブの代替品となっている。
顧客ごとの複雑な要求
新しく設置された試験装置には、最大出力200キロワットの可変速度ベルトの負荷容量と堅牢性をテストするための最先端技術が備えられている。
この最先端施設で、コンチネンタルは、品質保証対策に関する投資を拡大し、複雑な顧客の要求に可能な限り最大限に対応している。このため、現在、コンバイン収穫機、飼料収穫機、トラクターなどの農業機械は、特に駆動システムのコンポーネントに関して厳しい要求に対応した、複雑で高性能なユニットとなっている。
このニーズに対応するために、コンチネンタルは、顧客固有のソリューションを開発しながら、ラップされたVベルト、バンド付きVベルト、可変速度ベルト、複数Vリブ付きベルトなど、包括的なポートフォリオを提供している。
(画像はプレスリリースより)

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