ABS開発についての歩み
コンチネンタルは9月3日、アンチロックブレーキシステム(ABS)の開発の歩みを公開。1969年に初めて発表して以来、車両の安全への取り組みとして開発を続けている。
初のシステム疲労は1969年
車が急ブレーキをかけても車輪がロックされないようにするという発想は、1920年代からあった。電子機器の発展により、同社が初のABS「MKⅠ」を実現したのは1969年。フランクフルトIAAで発表している。
ブレーキ油圧を電子的に調整することによってロックを防ぐシステムだ。
1984年には、世界初のマイクロプロセッサ制御の「MK II」を発表。これはブレーキ機能、ブレーキブースター、油圧制御などを1つのユニットに統合した市場初のシステムで、摩擦係数が高い路面や、氷の上などで高い柔軟性を発揮した。
事故防止に貢献するABSシステム
その後1989年に機械式油圧コンポーネントを不要とする「MK IV」、1995年に電子安定性制御(ESC)が統合された「MK 20」は開発されている。
重量は最初のABS11.5キログラムに対し、現在は2キログラム、一眼レフカメラと同じくらいの大きさ、安全機能も最大50追加されている。
ABSシステムは現在欧州で義務づけられている。1970年代の終わりに導入されて以来、ドイツで自動車の交通死亡事故を80%、オートバイ事故を25%削減することに成功している。
(画像はプレスリリースより)

コンチネンタルのプレスリリース
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