インセンティブプログラムを活用
カナダのオンタリオ州に位置する675,000平方フィートのテネコ社ケンブリッジ工場において、工場のどこにエネルギー料金が一番使用されているかを把握する社内調査が実施された。
当初、ロボット溶接機や複雑なウォーカーブランドのエキゾーストシステムを生産する機械が一番のエネルギーを使用していると予想されていたが、それは毎年200万ドルも支払いが発生している照明灯の電気料金であることが判明した。
テネコ社は工場の競争力を維持するためにも、この無駄なエネルギーの使用について対策が必用と判断し、地元のOntario Power Authorityにより出資された地元企業によるインセンティブプログラムを活用した大規模な対策プロジェクトを実施。モントリオールのReonac Energy Systems Inc.が提供するThink Green Solutionsを採用して、テスコ社の巨大工場にある1,650台にもなるメタルハライドランプとT8蛍光灯を無電極ランプへと交換した。
大きなコスト削減効果
テネコ社はこのプロジェクトの実施により、オンタリオ州における本プログラムとしてはこれまでの最大規模である440,000ドルの省エネ補助金を獲得することになった。
しかし、それに加えてテネコ社はこの省エネの継続的な恩恵を受ける見通しである。無電極ランプの採用により、電気料金が約半額に削減され年間約100万ドルの節約となり、これは特に競争が激しい自動車部品産業においては非常に大きな意味合いがある。
オンタリオ州の自動車産業は衰退の一途をたどっており、470人の従業員が働きトヨタとGM向けにエキゾーストシステムを生産しているこの工場が存続するためにも、競合する企業に負けない競争力を維持してゆく必要がある。そのためにテネコ社は、工場の生産エリアのみでなく、オフィスエリアの照明もレトロフィットにより省エネタイプに変更してゆく計画である。
これまでの照明灯は高い熱源にもなっており、これが生産の障害につながるケースもあった。また、これまでの照明灯は完全に起動するまでに約15分かかり、これまで電源が切れたときの復旧に無駄な時間を費やしていた。今回の照明灯の変更により、今後10年で約800万ドルのコスト削減につながる見通しであるが、競争力を維持するためには、工場もこれまで以上に生産性を上げてゆく必要がある。

The Record.com
http://www.therecord.comTenneco
http://www.tenneco.com