ZF、ステアリング部門の売却検討 TRW買収が契機か
ドイツのZF Friedrichshafen AGは同社のステアリング部門について、ドイツの同業他社への売却を検討していることが明らかになった。ロイター通信が4日、報じた。
これは複数の関係筋が同日、明らかにしたもの。ZFでは同じくステアリング部門を有するTRW Automotive Holdings Corpの買収を進めているとされ、買収が成立した場合独占禁止に関わる問題が浮上すると考えられていた。
ステアリング製造のジョイントベンチャー、売却対象に
今回売却が検討されているのはZF Lenksysteme GmbHとボッシュによるジョイントベンチャー。ZFはこのジョイントベンチャーを通して自動車のステアリングを製造しており、昨年の歳入は約41億ユーロ(55億ドル)に上る。
対するTRWのステアリング部門は昨年度の歳入が27億ドルで、グループ全体での売り上げの15.5%を占める。同社の持つ電動ステアリング技術は徐々に需要が高まっており、今後ますますの成長が期待されている。
ZFではTRWの買収案が出る以前、同ベンチャーを会社分割する案も浮上していたという。今回、売却先については「ドイツの大手ライバル会社」(関係筋)ということ以外明らかになっていないものの、問題の回避へ向け一歩前進したものと思われる。
巨大サプライヤー成立か 関係各社はノーコメント
ZFではTRWについて、およそ120億ドル規模での買収案を進めていることが伝えられている。取り引きの詳細については明らかになっていないが、もしこれが成立した場合、新たな合弁会社の歳入は一年あたり400億ドルに上り、世界最大のサプライヤーの一つとなることは明白だ。
なお今回のTRW買収およびジョイントベンチャーの売却について、ZF、TRWおよびボッシュの各社はノーコメントであるとしている。

ZF Friedrichshafen
http://www.zf.com/corporate/en/homepage/homepage.htmlREUTERS
http://www.reuters.com/article/2014/08/04/