NSK、電動パワステの展望語る
日本精工株式会社(NSK)は4日、Automotive Newsの取材に応じ、同社における電動パワーステアリング(パワステ)部門の展望について明らかにした。
需要高まる電動パワステ、世界でも
ベアリング製造でも知られるNSKでは1980年代、油圧ではなく電気モーターを用いた電動パワステの開発に着手。以降同部門は成長を続け、昨年度の海外売り上げでは同社自動車ベアリング部門をしのぐ35%、約85億ドルの売上高を占めるまでとなった。
北米では現在、およそ59%の車が電動パワステを搭載している。NSKでは、自動車製造各社がエンジンへの負担を減らす方法を模索し、電動パワステ自体もより大型の車を制御できるよう進歩することで、次の4年間でこの割合が89%まで上昇すると予測しているという。
また世界全体でみても、2013年に4600万台だった電動パワステの搭載車は、2018年までに7900万台まで上昇するとの見通しを示した。同社では電動パワステの売り上げについて、今後もますます高まるものとして期待を寄せている。
NSK、ステアリングの自律制御目指す
一方こうした世界市場の追い風に甘んじることなく、同社では次の一手を見据えた動きも出始めている。その一つが自立制御式のステアリング技術で、具体的には電動パワステとインホイールモーターを接続し、それをコンピューター制御しようという試みだ。
同社ではこの技術について、5年後から10年後をめどに市場投入したい考えであることを明らかにしている。
好況に沸くステアリング市場 NSKの挑戦続く
今や電動パワステはステアリング分野における世界市場の58%を占め、各サプライヤーにとってはおいしい分野の一つだ。
現在、NSKの世界市場におけるシェアは20%程度と推定される。ライバル各社がしのぎを削る中、同社では先進技術の投入も視野に一層のシェア拡大をはかる構えだ。

NSK
http://www.jp.nsk.com/