会社の枠を超えた協力が成功要因
ボッシュは、オープンイノベーションの重要性を評価したオープン・ボッシュ・アワードで、優れた協力を提供した新興企業として、Code Intelligence社とHesai Photonics Technology社(Hesai社)を表彰した。
Code Intelligence社は、ドイツのボンを本拠地とする新興企業で、ソフトウェア用の自動セキュリティソリューションを提供している。また、Hesai社は、上海を本拠地とする新興企業で、自動運転車両が、周囲を高解像度の3D画像で見ることができる、センサー技術を設計し製造している。
調査では、オープンイノベーションは、イノベーションプロセスの効率を、60%~90%向上させる。最新のボストンコンサルティンググループの調査「2018最も革新的な企業」が強調しているように、パートナーシップが進行中のデジタル変革における重要な成功要因であるのは、このためである。
現在、ボッシュは、すべての事業分野で、数多くの新興企業と協力しており、その大部分は、モビリティ分野に集中している。
パートナーシップにより相互に恩恵
迅速で継続的に革新を行う能力は、ボッシュのコアコンピテンシーである。イノベーションサイクルが加速しているテクノロジー志向の世界において、ボッシュは、顧客に最善のサービスを提供するために、会社の枠を超えたアイデアとコンピテンシーを融合している。
新興企業は、重要なリソースを備えて高いリスクを負った先行者として重要な役割を果たすが、同時に、ボッシュの資産とコンピテンシーからの恩恵、例えば、工業化や市場アクセス、ブランディングなどを受けることができる。
新興企業とボッシュの産業力を組み合わせることで、顧客・新興企業・ボッシュのすべての関係者に利益を享受するが、新しい課題が生まれることもある。
Bosch、デジタル&テクノロジー担当の最高責任者であるMichael Bolle博士は、次のように述べた。
「時には新興企業が方針を変えて、それによりボッシュのイノベーションプロジェクトも、その方向性を変更することもある。しかし、我々は、優れたコラボレーションによって、関係者全員の成功の可能性が大幅に高まると考えている。」(プレスリリースより引用)
接続性のセキュリティと自動運転分野で協力
Code Intelligence社は、ボッシュ・コーポレート・リサーチのチームと協力し、カバレッジベースのファジングに基づいた接続された製品のための自動セキュリティテストに向けたスケーラブルなアプローチを開発した。
緊密なコラボレーションにより、チームはわずか2か月という非常に短い期間内に目に見える成果を生み出した。
ボッシュ・コーポレート・リサーチのプロジェクトリーダーであるRakshith Amarnath氏は、次のように説明する。
「このソフトウェアセキュリティテストのアプローチによって、オープンソースプロジェクトの脆弱性が発見された。将来の製品を基準にした接続性は、こうした方法を必要としており、それに対してボッシュが容認することは、我々が製品のセキュリティを保証しているという例である。」(プレスリリースより引用)
一方、Hesai社は、自動運転の分野でボッシュのチームと協働している。
2017年に、Hesai社は、関係を深め利益を調整することに向けた、中国での自動車関連アクセラレーターとなるボッシュAIに参加した。
ボッシュ、シャーシシステムコントロール担当の副社長であるJumana Al-Sibai氏は、次のように述べた。
「我々は、自動運転を実現するという最大限の努力を提供するソリューションに向けて、常に市場を見渡している。我々は現在、この課題に取り組むための車両の開発にHesai社のテクノロジーを活用している。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
Bosch Press Releases
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