子供の熱中症死の撲滅に向けて
6月30日発表プレリリースを通して、ヒュンダイ自動車アメリカは、車内に残された子供の熱中症死の撲滅に向けて、ドライバーが降車時に「Rear Seat Reminder system(後部座席リマインダーシステム)」を使用することを呼び掛けた。
同社は、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)に対して、改めて後部座席リマインダーシステムの標準装備を働き掛けている。
後部座席リマインダーの標準装備を推奨
後部座席の視覚的リマインダーとしては、例えば、後部座席のチャイルドシート隣にブリーフケース、財布、携帯電話などを置くことにより、車を離れる際、必ず後部座席を確認する。あるいは、降車時、ぬいぐるみなどをチャイルドシートに置き、ぬいぐるみが他の座席にある場合には子供がチャイルドシートにいると確認できる。
ヒュンダイ自動車ノースアメリカ最高安全責任者のブライアン・ラトゥーフ(Brian Latouf)氏は、後部座席の確認に要する時間は僅か数秒間であるが、それによって、車内に残された子供の熱中症死を防げるとコメントする。
ドアロジックRAOの標準装備
ヒュンダイ自動車は、2022年までに、新型モデルのドアロジックシステム「Rear Occupant Alert(RAO)」装備を自発的に提案している。RAOシステムは2タイプあり、後部ドアの開閉を検知した場合、車の発進前あるいはドライバーの降車前に、センタークラスターにメッセージを表示し、ドライバーに対して後部座席の確認を警告する。
現在、「Santa Fe(サンタフェ)」「Palisade(パリセード)」「Sonata(ソナタ)」「Sonata Hybrid(ソナタ・ハイブリッド)」(全て2020年モデル)は、標準装備として、ドアロジックRAOの利用が可能となる。
今年末までに、ドアロジックRAOは「ソナタ」および「ソナタ・ハイブリッド」2020年モデルに追加され、「Elantra(エラントラ)」2021年モデルには標準装備される。
また、今後、ファミリーカーである「パリセード」「サンタフェ」をはじめ、より多くのモデルに対して、超音波ドアロジックシステム「Ultrasonic Rear Occupant Alert(ROA)」、類似したセンサーベースのシステムの搭載が予定されている。
Ultrasonic ROAでは、超音波センサーにて、2列目以降の座席に居る子供あるいはペットの動きを検知する。ドライバーの降車後、ドアの施錠後、超音波センサーが後部座席に動きを検知した場合、警報音が鳴り、ヒュンダイ自動車独自のインフォテインメントシステム「Blue Link」を介してドライバーのスマートフォンに警告を送る。
(画像はプレスリリースより)
HYUNDAI
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