製造ラインの作業効率化に
ヒュンダイは9月4日、車両製造ラインで下部の長時間作業を支援する、新しい装着型のロボットスーツ「EXoskeleton(VEX)」を開発したと発表した。
軽量で適応性の高いベストスーツ
車体の製造プロセスの中で、車両の下部のボルト、ブレーキチューブ、排気管の取り付けなど、頭上のものを作業する労働者のサポートを行うスーツを、同社が新開発した。
人間の関節の動きを模倣したマルチリンク・リフトアシスタント・モジュールで適応性が高く、バッテリーは不要。そのため一般の競合製品より22%、最大で42%の軽量化を実現している。
着用もシンプルで、背部の長さは体のサイズに合わせて最大18センチまで、力の補助は5.5キログラムフォースの6段階まで調整が可能だ。
軽量化でコストダウンも
今回の軽量化と作業の適応性によって、作業負担を大幅に軽減。米国の2つの工場で実際に使用したところ、作業効率と生産性が向上したことから、これらの工場では継続して生産ラインにシステムを採用している。
現在、他の施設への実装を検討しており、12月の生産開始を予定。既存の製品はおよそ5000ドルだが、新製品はコストが30%削減されると予測されている。
(画像はプレスリリースより)
ヒュンダイのプレスリリース
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